卒論から始まるBlockchain

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俺の屍を越えて行け

Hyperledger プロジェクトについて調べてみた

はじめに

ごめんなさい。

ということで久しぶりの投稿は謝罪からです。なんでこんなに間が空いたかって?? 

サボってたからです!!(開き直り)

 

 前回まではひたすらブロックチェーンの基礎を説明していました。ただいつまでもそこばっかりやっても面白くないので、今回はブロックチェーンプロジェクトの実例を一つ紹介していきたいと思います。それは

「Hyperledger プロジェクト」

です。読み方は「ハイパーレジャー 」です。最近子供たちの間で大人気の戦隊シリーズの名前・・・ではありません。ちゃんとしたブロックチェーンプロジェクトの名前です。

ではくだらない前置きはこのぐらいにして、早速進みましょう!

 

※なぜこれを取り上げるかというと、最近大学でHyperledger Fabricの講演をしていただいたからです。本当はHyperledger Fabricの話を書こうと思ったんですが、Hyperledgerだけでも記事が書けそうだと思ったので書くことにしましたHyperledger Fabricの話はまた今度書きます。

 

Heyperledgerとは

 2015年12月17日、米国のThe Linux Foundation(LF)が発表した「Hyperledgerプロジェクト」により作成されたものになります。これはブロックチェーン技術の普及に向けた、共同研究プロジェクトになります。

 開発は一応オープンソースで開発されていますが、目指しているのは特定の業界や企業間でのブロックチェーンネットワークの構築になります。そのため、BitcoinやEthereumのようなパブリック型ではなく、コンソーシアム型のブロックチェーンプロジェクトがほとんどになります。(これからパブリック型のプロジェクトが出てくるという可能性の意味を込めて)よって流通や貿易、金融などの幅広い産業で「現実的に」使えることが予想されます。

 さらに特徴の一つとして、Bitcoinのビットコインや、Ethereumのイーサのような内部通貨がない点が挙げられます。(もちろん作ろうと思えば作れる。また、テスト用通貨が用意されているものもある)これはコンソーシアム型ブロックチェーンのため、パブリック型のようなインセンティブ、もしくは不正をするコストを考慮していないためだと思われます。

 参加企業としてはIBMIntelアクセンチュア、日立、富士通などの大企業が参加しています。全体では150以上の企業がこのプロジェクトに参加しています。

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出典:https://www.hyperledger.org/members

 

 ご覧の通り名だたる企業が参加していますね。全体的には米・中の企業が多めな感じがします。

メンバーにはプレミアム会員(Premier Member)・一般会員(General Member)・準会員(Associate Menber)の3つの会員があるようです。

もちろん各メンバーごとにそれぞれ特権?のようなものがありますが、開発自体はオープンソースであるため、メンバーにならなくても意見などは自由に発言できます。

 

 ちなみにメンバーになるには以下のような会費が必要です。一番上のプレミアム会員になるためには$250,000(USD)。つまり日本円にして最低約2800万!!(2018/08/14)ヤバすぎ...。

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出典:https://www.hyperledger.org/members/join

 

 

派生プロジェクト・ツール

 ここまで概要を見てきましたが、実際に走っているプロジェクト・ツールそれぞれ5個です。中でもHyperledger FabricはIBMが発起したプロジェクトでコンソーシアム型ブロックチェーンとしては一番有名?ではないでしょうか。またHyperledger Irohaは、ソラミツ株式会社という日本の会社が発起したプロジェクトになります。最近だとカンボジア政府と共同開発するということで話題にもなりました。数少ない日本初のブロックチェーンプロジェクトですので、是非頑張ってほしいですね(*´▽`*)

 

プロジェクト

ツール

 

まとめ

 個人的にBitcoinやEtereum、Nemなどのブロックチェーンに触れる、もしくは情報を目にする機会が多いので、案外Hypereledgerも開発が進んでるんだと知りビックリしました(笑)

後は個人もコミュニティに入れるとか・オープンソースで開発が進んでいるなども今回初めて知ったので面白かったです。(企業の人しか入れない&そうなると必然的にクローズドに開発が行われるているんだろうな、と勝手に思っていた)

気になる方は各プロジェクトのリンクを張っていますので、そちらから詳しい情報を得るといいと思います。

 

では今回はここまでです!ここまでお読みいただきありがとうございました!!

何か不備、ご意見ありましたらコメントいただけると幸いですm(_ _)m

 

//Hypereledger?パブリックじゃねえんだろ?そんなもんブロックチェーンじゃねえ!!とか少し思っていた部分もあったので頭を冷やすいい機会になりました(笑)ビジネス利用するならやっぱりコンソーシアム型なのかなぁ、と考え始めた今日この頃です(-ω-)

 

参考資料